愛しいへ
(…愛しいとか何コレ?気持ち悪いーとか言うなよ。先生はおまえが都会の絵の具に染まってないか、それだけが心配だ…。ガングロとかになるのやめてね、マジで。俺どっちかっていうと美白系のが好みだから。うん)
あー…気を取り直して、手紙なんてガラじゃあねえけど元気か?
銀さんは元気。相変わらず毎日モテまくってっから安心しろ。
……今ヤキモチ妬いただろ?え?妬いてない?バカ言っちゃだめだよ、ホントに俺の彼女なら妬いたはずだ。
っつか、お前が「専門学校通う」って言い出して、俺らが離れて、もう半年にもなるンだなァ…早ェんだか遅ェんだか。
その…何つか、あー何て言やあイイかわかんねえけど、もう半年も逢ってねーなんて、なんか信じらんねーんだわ、俺。
あ、そだ。お前が世話しろっつって置いてったあの…サボテンか?花咲いたぞ。ピンク色の。
まー何だ。その、俺ァが美容師として成功して俺ンとこ戻ってくるまでじっと待ってるから、お前は安心して勉強してろ。
その代わり全部終わったら、今度は俺のわがまま聞けよな?
とりあえず、ケーキは絶対だから。
んじゃな。また今度暇見つけて電話する。
浮気、すんじゃねえぞ。ま、俺よりイイ男が居るなんて思えねえけどな?
遠恋
(06/12/27 銀八先生から手紙が来た感じ)