「ねえ、土方くんは、マヨネーズ一杯食べてるのに太らないね」

「はあ?」





が唐突に話を切り出すのはよくあることだ
今日も何の話かと思えば、マヨネーズって…(どうなんだ、それ)






土方くんはものすごく素っ頓狂な声をあげた
そんなに変だったかな、あたしの疑問
だって、ずっと気になってたんだよ?
あたしがあんなにマヨ摂取したら、絶対、これでもかってくらいデブになるんだ。
(だって、ただでさえ太りやすいのにさ…!)






「ねえ、知ってた?マヨネーズって、コレステロールとか高いんだよ」

「ああ…いや、知ってるけどよ」





好きなんだからしょうがねェだろ、と言いそうになるのを俺は堪える。





「だからね、あんまり食べ過ぎたら、将来おじいちゃんになった時、デブデブするよ?」

「俺はそうならねェよ。」

「うん…土方くんはしなさそうだけど、でも、なっちゃうかもしれないじゃん」

「ならねェっつの…まるでなって欲しいみてェな言い草だなあ?」





あ、土方くんがムッとしてる…
そういうつもりで言ったんじゃないのになあ。






「そうじゃないけど…コレステロール、高くなったら、病気になって死んじゃうかもしれないよ?」

「…」






思わず黙り込む。
俺もそんなこた十分解ってンだ。
でも辞められねェモンってあるだろ!







「土方くん、しかもヘビースモーカーだし」


「……まあ、そうだな」








「早死にしそうじゃん。




あたしより先に死なれたら あたし 悲しくて死んじゃう」











思わず口をついて出た言葉にあたし自身が驚いた
土方くんもきっとまた驚いてるんだ、絶句してるんだよきっと、と恐る恐る土方くんの方を見たら。


ちょっと驚いた顔をした後、にい、と口の端を綺麗につりあげた
(ぎゃ、この男前…!不意打ち!)







「死なねェよ。

約束してやる。
が死んだの見届けてから俺も死ぬ、ってな」







その後、土方くんの顔が急に近づいて
唇に何かが触れたあと
あたしは真っ赤になってしまった。












きみを想う

(06/08/14 初土方!土方さんしゃべんない・・・汗)