先生の髪ってキラキラしていてすっごく綺麗だなって思う。
死んだ魚の目をしているけど実はその瞳の奥は輝いていることは最近気づいた。
惚れた弱みってやつなのかな?最近は先生の格好いいところしか見つからない。
これじゃあ単なる惚気話で終わっちゃうね。




School Daze





「何ぼーっとしてんですかァ?
 そんだけぼーっとしてたら連れ去られても文句言えませんわよー」
「そんなコトするの先生しかいないと思いますよー?」
「よーく分かってんじゃねぇか。



ダルそうに銀髪を掻きむしって欠伸をしながら後ろから私をふわりと抱きしめてくれたのは先生。
私のクラス、3Zの担任でもある坂田先生。
進路相談(と銘打ってるだけ)で教室に誰もいないのを良いことに普通にセクハラしてくるこの教師。
どうしてくれようって思うけど、まぁいつものことだしもういいや。



「坂田先生?イインデスカー?健全なる学舎でそんなエロいことしてー。」
「何言ってんの、お前。
 学舎だからこそあーんなことやこーんなことまで学ばなきゃダメじゃん!?
 先生が学生の頃だってなァ、大声で言えねぇことしてきたっつーの!」
「…それって色々とどうよ。」


本当に面白い人。
先生といるだけで笑顔になれる気がするよ。

こんな可愛らしい性格してなかったのにね。
いつからこんなに丸くなったのかな、私。


大胆にも腰元から太腿辺りにまで手を伸ばしてきたのでちょっと抓る。
流石にそこはダメでしょう、先生?



「だーかーらー!ダメだってば。場所考えてくださいっての!」
「いいじゃねェか。今でも後でも一緒だろーが。あァもう銀さん我慢の限界。
 俺も色々ストレス溜まってんの。発散してーの。なのに何コレ?放置プレイ?」
「わぉ。ということは私ってば先生にとってそういう存在?
 ていうか今の状況は私にとって羞恥プレイなんですけどー。」
「ったく、オメーホント可愛げねぇな。」



まぁね。でもそれは先生に改めて言ってもらわなくとも分かってるので余計なお世話ですよ、と。
どこまでも教師らしかぬ言動。もうこの人ある意味すごいよね。

別の意味で感心していると、自然な動作で私を教卓に押し倒している先生。
ちょっとちょっとちょっとぉおおお?!
何普通にいかにもナチュラルにコトに及ぼうとしてるわけ?!




「ちょっ!こら、先生!だからダメってば!」
「そういうのをいやよいやよも好きの内って世間では言うんだよ。」
「それはシテる側の勝手な解釈!されてる側はすっごい迷惑!!」
「すんげーお前、テンション上がってるみたいだけど銀さん、別でテンション上がっちゃってるから。
 もう止まんねーもん。」
「何その理屈?!
 というかなんでそんな自然摂理の法則〜みたいに言ってるんですか!」



辛うじてなんとか抵抗してみせる。
なんだかんだ言っても無理矢理にコトに進まない先生は変なところで優しい。


絶対私が嫌がったら無理には進まないしね。
でも、なんだか今日はちょっと余裕ないっぽい。

けど、ここは譲っちゃだめでしょ。




―…」
「あーもう。先生。学校では名字で呼んで下さいって言ってるじゃないですか。」
「面倒くさいから俺ン中ではスルーなんだよ。」
「うわ。ていうか、どうしたんですか?ちょっと余裕ないみたいですけど。」
「……」



死んだ魚みたいな目が、みたいじゃなく死んだ魚の目になった。
あら、もう生気が篭もってない?ちょっと大丈夫ですか?
私の胸に顔を埋めて(正直なところヤメて欲しいんだけどね)唸る先生に尋ねてみた。


ふわふわした先生の銀髪を撫でてみる。
…反応なし。

実はスベスベのお肌に触れてみる。
…私の手を握り返して、ドキリとするような真剣な眼差しで先生は口を開いた。




「銀さんだってなァ、可愛い彼女の言うことぐらい聞くけどなァ…
 でも我慢の限界ってモンがあんだよ。」
「我慢しているようには思えなかったですけど。」
「おっまえホント辛辣だよな。とにかく…こんなことすんのはしかいねーよ。」
「先生…」
「いま二人しかいねェんだから名前で呼べっつの。呼ばないと銀さん拗ねちゃう。」



ぎゅぎゅーっと抱きつく先生にしょうがないと溜息を一つ。
こういう場合はオネガイゴトを聞かないと、ネチネチネチネチと…まるでそう、水飴みたいに
しつっこく付きまとうから素直に従う。


銀時。そう呼んだら思いっきり押し倒された。




「って!だから!!」
「あァもう今のはヤベーよ、うん。銀さんクラっと来ちゃったって。
 我慢の限界点余裕で突破。おめでとう!!」
「クラっと来ても抑えなさいよ!甲斐性ないわけ?!」
「据え膳食わねば男の恥っつー格言あんの!すっげぇ信仰してるから!」
「信仰?!」



額、頬、瞼、唇、そして首筋へと口づけを落としていく銀時にもう抵抗など無用だった。
さっきまで銀時が煙草吸ってたせいで唇に苦い香りが残る。嫌いなのに、煙草。


必死で引き留めてみるけどかの銀髪教師は何処吹く風といった様子。
我慢の限界だかなんだかしんないけど立場わきまえるとかそういう殊勝な態度はないのね!



「ちょっとっ…だ…から!学校って…!見つかったらっ…!」
「見つかったらそん時はそん時に考えりゃいいじゃねェか。
 退学になったら俺がお前責任持ってもらってやる。」
「ふっ…糖尿病一歩手前の教師に…っ…?」



最後の最後まで口の減らない私に銀時は微妙な顔になる。
あ、結構可愛い。いまのその表情。
クスリと私が微笑むと、にやにやとヤラしい笑みに変わった。


…なんか、この人またエロいこと企んでるんじゃないの?




「教師と生徒の禁断の愛とかかなり燃えるんですケド。
 昼メロでしか見たことねーよ。」
「こっちは冷や汗ものですケド?」
「そう言ってられんのも今の内ってな。」



だって今からお前が悦ぶコトしかしねーもん。そう言って覆い被さる先生。
あぁもうどうとでもなっちゃえ。責任は…全部先生が取ってよね!それぐらい当然でしょ?


今更返品なんて無理だからね!このエロ教師めっ。








2006.09.13
っていうコトでもらってしまいました。ほたるちゃんに…!
なんかも…銀ちゃん先生!やべえ、もう…このテンションどうすればいいんだ私!
とととにかくほたるちゃんありまと!だいすきだ!

ほたるちゃんの素敵サイトはこちら。おすすめなので是非…!