俺の身勝手で傷つけたお前を取り戻してェなんて
何て我侭な男に成り下がっちまったんだろうな、俺ァ。
それでも失って初めて気付いたんだ。
お前がどれほど大きかったかを。
お前があのとき流した涙の償いを、俺はお前にしてやれるだろうか。
「…土方さんは我侭だ…
せっかく 諦め様と思ったのに、今更やり直そうだなんて」
「今ごろ知ったか。俺ァ俺のやりてーようにやるんだ」
「あたしの気持ち引っ掻き回して。最低だよそんなの」
「そんな俺に惚れたンだろーが」
「…うるさいな…もっと素直に、『愛してるよちゃん』って言えないの?」
「…テメ…ぶった斬るぞ」
「それがすきな女に対する態度?」
笑って、「しょうがないな、やっとあたしじゃなきゃダメだって気付いてくれたのね、土方さん」。そういうお前の肩越しに傾きかけた太陽の光がぼんやりと揺らめいていた。
もう一度、
陽の当たる場所へ
(06/09/27〜11/04までの拍手お礼夢。謎だな…)